がんと診断されてからの対応,基本的な知識,各種情報

がんとは?

通常の人間の体内の細胞は、1つの細胞が死ぬと新しい細胞が1つ生まれるというように一定のルールによって細胞が分裂や増殖を行っています。ところが、ある1つの細胞遺伝子に傷がつくと突然異常な増殖を始めます。これががん(悪性腫瘍)です。

私たちの体は、約60兆個もの細胞が集まってできています。がん(悪性腫瘍)とは生命活動の最小単位である細胞に「3つの異常」が生じて起こる病気です。

がん細胞の三つの特徴

  1. 無制限な増殖を繰り返す(自立性増殖)
  2. 周囲の組織に広がったり、他の臓器に移ったりする(浸潤と転移)
  3. 栄養分を奪う(悪液質)

細胞は増殖し、一定期間活動を行なうと寿命をむかえます。一生を終えた細胞は新たな細胞と入れ替わり、私たちの身体は日々更新されてゆきます。こうしたメカニズムを決めるのが細胞の中にある遺伝子に刻まれた「遺伝子情報」です。

ところが発がん物質や活性酸素により遺伝子情報に誤りが起きて、いつまでも寿命に至らない細胞が生まれてしまったらどうなるでしょうか?

細胞は増殖を繰り返し、ついには周囲を圧迫するなどの異常をもたらします。こうした無制限な細胞の増殖を「自律性増殖」と呼びます。自律性増殖が起きた組織の一部が目に見えて膨らむようになると「腫瘍」と診断されますが、腫瘍であれば全てがんというわけではありません。

種類 特徴 腫瘍例 治療
良性腫瘍 一定の大きさになると成長が止まり、浸潤や転移をしない。 いぼ
ポリープ
手術によって完全に切除すれば再発しない。
悪性腫瘍 放置すれば宿主が生きている限り増大し、浸潤や転移をする。 がん 早期の内に発見し、手術などの治療をしなければならない。

腫瘍を悪性と医師が診断するには「自律性増殖」に加え、さらに次に示す二つの特徴があるかどうかを判断しなければなりません。

「自律性増殖」を繰り返す細胞のうち、周囲の組織に広がり(浸潤)、離れた組織に移る(転移)のが、がん化した細胞の二つ目の特徴です。こうしてがん細胞は次から次へと仲間を増やします。さらに三つ目の特徴として、がん細胞は自分の活動のため、正常細胞が必要とする養分を奪ってしまいます(悪液質)。そのため患者さんの体は次第に衰弱し、深刻な変調をきたしはじめます。

腫瘍ができるまで

発がん物質などにより遺伝子が傷つけられると細胞は無制限な増殖をはじめます。この過程を「イニシエーション(引き金反応過程)」と呼びますが、まだ腫瘍には至りません。イニシエーションを受けた細胞はホルモンバランスや加齢、さらには喫煙習慣などにより、成長に拍車をかけます。この過程を「プロモーション(促進過程)」と呼び、この段階で腫瘍は目に見える大きさになります。[多段階発がん節]

がんと診断されたら

がん治療は病院にすべて任せておけばいいのでしょうか? がんの治療法は西洋医学だけしか選択肢はないのでしょうか? 代替療法としての健康食品、漢方薬などの改善法はどうなのでしょうか? どんな治療法が自分にとって最も良い方法なのでしょうか? おそらく、がんにかかった患者は誰でも考える問題なのではないでしょうか?

現在の日本の医学では、「科学的根拠のなる医療」で治療をすることが主な治療法ですが、科学的に実証された西洋医学の限界があることも事実です。また、健康食品に対してのしっかりとした研究も進んでいて、実際に健康食品を飲用した末期のがん患者が快方に向かう結果になった例は少なくありません。

しかし、健康食品だけに依存した治療が一概にいいとも言えません。 最近、マスコミ、メディアなどで多くの情報が氾濫してがん患者にとっても混乱する情報が多いと思います。それは、さまざまな立場から情報が発せられるからなのです。それらは、部分的には正しい面を持ちながら、結果として全体的には矛盾しているという情報になってしまっているというのが現状です。

その中で、がんと診断された患者はどのような選択、行動をとればいいのでしょうか?

がんという病気は本人が気づかないうちに進行し、検査などで偶然発見され、診断が確定します。その突然の診断結果を知った時点でその患者も激しく動揺します。その事実を受け入れる事もできない状態、しかもがんに関する専門的な知識もないまま、自分のがん治療を積極的に考えることなどできるわけがありません。まずは、「がんという病気は決して治らない病気ではない」という事実を認識し、自分がその病気になったことをそのまま受け入れ、明日、1週間後、1ヵ月後、半年後、3年後、5年後、さらにそれ以降の自分の事を段階的に考えられるようになるまで、焦らずに待つのも大切ではないかと思います。

がん患者、その家族にとってがんに対しての知識・情報がまったくない状態です。しかもがんと診断されたショックでパニックになる人もいます。すべて病院まかせ、医者まかせではいけないがん患者にとってセカンドオピニオンとしての主治医以外の意見が必要です。 そこで複数の病院で検査をしてもらうことをお勧めいたします。2つ、3つと病院をまわると違った診断をされることもあります。ですので、まずは自分のがんが何なのか的確な診断を受け、それにあった的確な治療をすることです。 誤診されたまま治療されることは最悪の事態です。

そして、がん治療は手術や放射線、抗がん剤治療を受ける前に、現代の治療法の中には、がん患者の体力を失い、寿命を縮めてしまうというケースもあるということを充分に認識する必要があります副作用の強いがん治療に耐えうる体力・精神力が必要なのです。がんが発見されたときにはその人の体力は衰えていることが考えられます。この状態でがんの手術受けると、体力は失われ免疫力が少なくなるのでがんが再発する可能性が高くなるのです。それと発見されにくいがん細胞が体の中に転移している可能性もあります。

一番重要なことは「がんと診断されてから病院で治療を受ける時に十分な体力と免疫力をつけておくこと」なのです。そして「自分は大丈夫だ、絶対治る」という強い気持ちを持つことです。

がんの種類

腫瘍とは、細胞が異常増殖してできたものを指し、「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」に分けられます。 いわゆる「悪性腫瘍」ががんです。

良性腫瘍は細胞の増殖自体はするのですが増殖スピードは比較的穏やかであり、周囲の細胞にしみこむように拡がる浸潤や身体の他の部分への転移などを起こしません。また、悪液質といって正常な細胞が摂取しようとする栄養分を取られてしまい全身状態が衰弱するようなこともありません。

良性腫瘍の代表的なものに、脂肪腫、子宮筋腫(きんしゅ)や卵巣嚢腫(のうしゅ)、皮膚のイボ、胃や大腸、胆嚢のポリープ等があります。

一方の悪性腫瘍は増殖スピードが一般的に速く、浸潤や転移をし、悪液質になるため命の危険性があるのです。内臓や皮膚、粘膜などを形成する上皮細胞に発生する悪性腫瘍を「がん」、それ以外の非上皮細胞にできる悪性腫瘍を「肉腫」と区別しています。「がん」は悪性腫瘍全体のことを指すときに用いられます。

上皮細胞にできる悪性腫瘍には、咽頭がん、喉頭がん、舌がん、肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、 卵巣がん、肝臓がん、膵臓がん、胆嚢がん、腎臓がん、前立腺がん、甲状腺がんなどがあります。

一方の非上皮細胞(胃や腸の筋肉組織、骨、結合組織、造血器など)にできる悪性腫瘍には、 骨肉腫、軟骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫、繊維肉腫、白血病や悪性リンパ腫、骨髄腫などがあります。

がんは、体内のいろいろな部位で発生します。発生する部位によって性質・進行・症状などが異なるため大変複雑な病気といえます。また、2つ以上の臓器でがんが発生する「多重がん」もあり、残念ながら現在このがんが増えてきています。

部位別 がんの種類
脳・神経・眼 下垂体腺腫 / 神経膠腫 / 聴神経鞘腫 / 脳腫瘍[ 脳腫瘍(小児), 脳腫瘍(成人) ]
口腔・鼻・咽頭・喉頭 咽頭がん[ 上咽頭がん, 中咽頭がん, 下咽頭がん ] / 喉頭がん
胸腺腫 / 中皮腫 / 乳がん / 肺がん
甲状腺 甲状腺がん
消化器 胃がん / 食道がん / 大腸がん
肝臓・胆嚢・膵臓 肝臓がん / 肝細胞がん / 膵臓がん / 胆管がん / 胆嚢(たんのう)がん
泌尿器 陰茎がん / 腎盂・尿管がん / 腎細胞がん / 精巣(睾丸)腫瘍 / 前立腺がん / 膀胱がん
皮膚 悪性黒色腫(皮膚) / 菌状息肉症 / 皮膚がん
骨・筋肉 軟部肉腫[ 軟部肉腫(小児) / 軟部肉腫(成人) ]
血液・リンパ
小児がん 軟部肉腫(小児) / 脳腫瘍(小児) / 網膜芽細胞腫
婦人科 子宮がん[ 子宮頸部がん, 子宮体部がん(子宮内膜がん) ] / 子宮肉腫 / 絨毛性疾患 / 膣がん / 乳がん / 卵巣がん / 卵巣胚細胞腫瘍
その他 原発不明がん / 遺伝性腫瘍・家族性腫瘍

がんの検査方法

がんの検査にはいくつかの方法があります。これらの検査によって、詳細な状況・内容がわかるようになっています。
病院によっては出来るところと出来ないところがあるので、病院で確認されるのがいいでしょう。

CT検査

X線を照射して臓器の形の異常を見つけ出す検査です。360度全方向からX線を照射することで、一般的なレントゲン検査では難しい、人体を輪切りにした画像を撮影することができます。がん検診においては、主に気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病巣発見に使用されます。

MRI検査

強力な磁力と磁場を利用し、臓器の状態を調べる検査です。姿勢を変えることなく、あらゆる角度の断面像を撮影できるほか、血管の姿なども詳細にとらえることができます。骨盤部や頭部を得意とし、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどの発見、脳腫瘍や脳梗塞などの診断にも有用です。

超音波検査

超音波検査は別名エコーとも呼ばれる検査で、超音波を体外から発射し、返って来た反射波を画像化して臓器や組織の状態を調べます。痛みや被ばくなどが一切なく、甲状腺、乳腺、腹部、骨盤部など広い範囲の検査を行うことができます。

生化学検査(腫瘍マーカー)

腫瘍マーカー検査とは、血液や尿、便などから、がん細胞が発生することによって生じる特有の物質(糖タンパク質やホルモン、酵素など)や、がん細胞を認識して正常細胞が作り出す物質を測定し、がんの有無や種類を診断する検査です。非常に多数の種類があり、いくつかの検査項目を組み合わせることで、さまざまな種類のがんを検査できます。

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