食道がんについて

食道がんとは?

食道がんは、食道に発生する上皮性由来の腫瘍(癌腫)です。
約90%はいちばん長い胸部食道の内側から発生し、成長とともに他の層から外側に広がります。

最も一般的な食道癌は2種類あります。
これらは悪性(がん性)となる細胞の種類から名称が付けられています。

扁平上皮細胞がん
がんは食道の内側にある、薄くて平坦な細胞である扁平上皮細胞中に生じます。このがんは食道の上部および中央部に最も頻繁に発生しますが、食道に沿ってあらゆる場所に発生する可能性があります。これはまた類表皮がんとも呼ばれています。
腺がん
がんは(分泌)腺細胞中に発生します。食道内側の腺細胞は粘液などの体液を産生し、放出します。通常、腺がんは胃の付近の食道下部に発生します。

食道がんの原因

扁平上皮癌のリスク要因として喫煙、飲酒、香辛料の強い食事などがあります。

腺癌のリスク要因は逆流性食道炎(バレット食道)や肥満、特定の薬物による長期治療があります。

日本では食道がん全体の93%以上を食道扁平上皮がんが占め、発生部位も胸部中部食道に多いのに対し、アメリカではここ30年ほどで扁平上皮がんの割合が低下し、現在では約半数を食道胃接合部近傍の腺がんが占めます。
その違いの原因は明らかではないのですが、ひとつは禁煙による癌発症予防効果が扁平上皮がんの方が高いことが挙げられています。これは、アメリカでは日本より禁煙が進んでいるためです。

白人に比べて喫煙率が高い黒人では扁平上皮癌の罹患率がより高いことが示されています。また、バレット食道の罹患率がアメリカのほうが多いという点も理由に挙げられます。

食道がんの症状

初期症状は食道違和感等の不定愁訴に近く、またリンパ節転移が多いことと、食道は他の消化器臓器と異なり漿膜(外膜)を有していないため、比較的周囲に浸潤しやすいこと等から、進行が早いため発見が遅れやすいのです。

食道がんと診断された人では、その時点で74%の人が嚥下困難、14%の人が嚥下痛があります。57%の人で体重が減少していますが、このとき、体重の減少の程度が、BMIで10%以上の減少に相当する場合には、予後不良の可能性が高くなります。呼吸困難、咳嗽、嗄声、胸骨後部または背部または右上腹部痛はまれだが、進行した病変の存在を示唆します。

食道がんの診断・検診・経過観察

身体所見

早期がんの場合はそれに伴う身体所見はほとんどありません。進行がんでは、ときに右もしくは左の鎖骨上部リンパ節腫大を認めます。反回神経麻痺による嗄声を認めることもあります。

画像所見

食道造影
硫酸バリウムをのみX線撮影を行う方法で、比較的簡便にがんによる食道の狭窄、変形を描出することができますが、早期癌の診断は困難です。
内視鏡
進行癌のみならず粘膜面にとどまる早期がんの診断に有用です。内視鏡検査とあわせて行う生検による病理学的診断が「食道がん」の確定診断となります。なお、ただ内視鏡で見ただけでは癌がわかりにくいため、ヨード(ルゴール)を用いた染色が一般的に行われています。がん細胞は正常細胞と比較してグリコーゲンが少なく、染色されず白い状態となっているため、癌の存在部位を的確に知ることができます。
超音波内視鏡検査(Endscopic Ultrasound)
食道がんの深達度を判断するために施行されます。周囲リンパ節への転移も評価できます。食道がんの深達度診断は進行期を決定して治療方針を検討するために重要です。
CT(コンピュータトモグラフィー)
食道がんの周囲組織への浸潤やリンパ節、遠隔臓器への転移の有無を診断し、進行期を診断するために行われます。食道がんはリンパ節転移や遠隔転移をきたす頻度が高いため、進行がんでは必須の検査です。
PET
CTによる判断が困難な転移巣の評価に有用です。2006年4月から保険適応の検査となりました。

腫瘍マーカー

食道がんに関しては、診断、治療効果判定、予後評価のいずれかにでも役立つ物は少ないですが、SCC、CEAなどが比較的よく用いられています。

食道がんの予後

胃がん、大腸がんを含む消化管の癌の中では予後は極めて悪い。これはリンパ節転移が多いことと、食道は他の消化器臓器と異なり漿膜(外膜)を有していないため、比較的周囲に浸潤しやすいことが上げられます。

食道がん全体での5年生存率は、1970年には4%であったが現在では14%ほどに改善しています。アメリカでの成績ですが、手術を行った場合の5年生存率は、0期で95%以上、I期で50-80%、IIA期で30-40%、IIB期で10-30%、III期で10-15%です。IV期は「転移あり」を意味するが、生存期間中央値が1年以下です。TNM分類以外で予後を予測する因子として、以下が統計的に証明された予後不良因子です:

  • BMIの10%以上の減少
  • 嚥下困難
  • 大きな腫瘍
  • 高齢
  • lymphatic micrometastases(微小転移)

食道がんの治療

治療法は手術あるいは放射線・化学療法です。

  • 日本では0-III期までの進行期に対しては手術が多く行われています。ただし粘膜面にとどまる(深達度m2まで)0期の早期癌で3分の2周以下の高分化型のものなら、内視鏡を使った手術である内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic Mucosal Resection)により開胸を行わないで治療することが可能です。
  • 旧来の食道がんの手術は、非常に侵襲が大きく、その比較的低い生存率と高い術後合併症発症率・術死率が問題となっています。切除成功率は54〜69%、手術死亡率は4〜10%、手術合併症は26〜41%におこります。近年は手術法の改善により手術合併症と死亡率の割合は著明に減少しています
  • 放射線(単独)療法は、特に扁平上皮がんで手術適応にはならないような局所進行例や、高齢や心機能障害などで耐術能に問題のある患者に主に行われてきました。ある一定割合に5年生存が期待でき、手術のような重篤な合併症・手術死がおこらないメリットがあります。治癒不能な進行例では嚥下困難・嚥下痛などの症状改善にも有効です。
  • 術前放射線療法は、手術単独と比べて生存割合を改善しません。
  • 術前化学療法(シスプラチンとフルオロウラシルによる)については、二つの大きな臨床研究が相反する結果を報告しており結論が出ていません。手術単独と比べて大きなメリットはなさそうです。
  • 術前化学放射線療法を検討した臨床研究で、統計的に充分な数の患者数を集めたもので手術単独と比べ予後を延長するという報告はありません。
  • 術後化学療法放射線療法はしばしばおこなわれますが、これらが生存率を改善するという臨床研究はほとんどありません。
  • 化学放射線療法(放射線と抗がん剤の同時併用療法)は、手術に劣らない生存率が近年報告されています。このため、手術可能な病期においても化学放射線療法を積極的に行って食道の温存を試みる施設が増加しています。しかし、手術療法と成績が真に同等か否かは現時点では不明であり、手術との比較臨床試験の実施が望まれます。
  • です。食道癌は比較的化学療法に反応します。扁平上皮がんの方が反応性は高いです。フルオロウラシル、タキサン系(パクリタキセル、ドセタキセル)、イリノテカンが単独あるいはシスプラチンと併用して用いられます(日本では2006年現在、パクリタキセルとイリノテカンは保険適用がありません)。35〜55%の患者に50%以上の腫瘍縮小がみられます。しかし、化学療法による反応はたいてい数ヶ月以上は続かず、生存期間が1年をこえることはまれです。
  • IV期食道がんに対しても食事摂取の改善を目的として放射線療法が行われることがあります。

化学療法について

化学療法とは、一般的な言い方をすれば抗がん剤治療です。抗がん剤を投与してがん細胞を殺す治療法です。

しかし、抗がん剤治療には、吐き気・嘔吐・脱毛などのさまざまな副作用が生じます

その副作用の苦しさは人さまざまですが、ほとんどの人が相当な苦しみを伴います。
その苦しみを軽減し、さらなる改善の効果を発揮しているのが現在注目の「フコイダン」なのです。

「フコイダン」は健康食品なのですが、代替医療として、世界中から注目されている成分なのです。

サブメニュー

がん治療のための「フコイダン療法・最新レポート」

がん治療のための「フコイダン療法・最新レポート」

メールアドレスを記入して登録してください。

(必須)

5分以内にご記入のメールアドレスにがん治療のための「フコイダン療法・最新レポート」無料ダウンロードメールをお送りいたします。

※ファイルが見えない方は原本をお送りいたしますのでこちらまでお送り先をご連絡ください。
info@1mfk.com